コーン・フェリー・ヘイグループ イベントレポート

コーポレートガバナンス・フォーラム

-経営者のサクセッション(選任・指名)の透明性・説明力を高めるために-

グローバルな組織コンサルティング・ファームのコーン・フェリー・ヘイグループ株式会社は、2018年3月に「コーポレートガバナンス・フォーラム-経営者のサクセッション(選任・指名)の透明性・説明力を高めるために-」を実施しました。

概要

コーポレートガバナンス・コード施行から2年以上が経過し、
「最高経営責任者等の後継者の計画」と「経営陣幹部の選任・指名」の透明性や説明責任の重要性は日増しに高まってきています。しかしながら、体制は整えたものの運用面については未だ模索中など課題を抱えている企業が多数見受けられます。本フォーラムでは、指名委員会やそれに類する会議体を推進・所管される部門が抱える課題や疑問に対して、先進的な取り組み事例などを交えながら、効果的な経営者の後継計画と役員の選任指名に関する進め方について解説しました。また、参加者同士のディスカッションや当日実施した簡易調査の結果、日本企業のコーポレートガバナンスの取り組みの現在地と今後の課題が見えてきました。

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当日の講演内容

◆ 将来の企業価値を見据えた上での経営者選出
フォーラムはコーン・フェリー・ヘイグループ日本代表・高野研一の挨拶で幕を開け、以下について述べました。
  • 経営者の選出は企業にとって最大の賭け
  • ž自社の企業価値の源泉をどこに見出し、それを最大限に引き出せる人材は誰か、それを見出すのが取締役会の責務
  • ž現在の日本企業の取締役の構成を見ると、必ずしも経営経験が豊富な人ばかりではない。選出した経営者の勝算を高めるには取締役会の構成の在り方も見直さなければならない

◆ 経営者サクセッションの基本プロセス
フォーラムのメインスピーカーであるシニア クライアント パートナーの柴田彰は、経営者のサクセッションに関して以下のような講演をしました。

  • 2018年5月にコーポレートガバナンス・コードの改訂が予定されている。特に経営者の選解任・指名に関して、より具体的な中身と説明責任が求められるようになる
  •  これまで経営者の育成や役員の選任は、自社の慣習に則り暗黙的に行われており、そのプロセスや選定基準が明文化されているとはいえない
  • ž 「何を」「どこまで」やれば、説明責任を果たすことになるのかのスタンダードが未だ確立されておらず、取り組みは暗中模索の状態にある
  • 欧米の先進企業の経営者サクセッションのプロセスは図1の通り。日本企業はこれを一つのゴールとして当面の取り組みを考えていくべきだが、その多くは②までしか着手できていない
  • しかし、過半の日本企業の現在地点を踏まえると、一足飛びに欧米企業なみの仕組みや取り組みを実践することは現実的でなく、先ずは経営者サクセッションのプロセスに沿って、「①経営者の要件(選任基準)の定義」と「②後継候補者のアセスメント」に本腰を入れて着手していくべき

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◆ 日本企業の取り組み状況
フォーラムでは参加者の皆様に自社の取り組み状況についてシートに記入していただきました。その結果、人材要件定義やアセスメントなど個別に取り組みされているものの体系的なものになっていない現状が明らかになりました。
  • 経営者候補の可視化、明確なサクセッションプラン、プール人材の基準化、客観性の担保、グローバル化が多くの企業で求められている
  • 人材のアセスメントを行っていても後継計画と直結していない、形式的で実効性が伴っていないことが課題として挙げられた
  • 今後の取り組みとして必要なのは、外部人材のベンチマーク、高度なアセスメント手法の導入、体系的なサクセッションプランの構築など


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